「ゲンセキ」

 出演は、中山功太ラバーガール

 中山功太は、「DJモンブラン」シリーズ(?)の「最後の授業」。「R-1グランプリ」以来、観るのは二回目ですが、流石ファイナリストの風格……と言ったら大袈裟かも知れませんが、取り敢えず既に全く「ゲンセキ」じゃなかったです。光りまくり。

 フリートークでも「実家は金持ち」「実家は27LDKKK」「お金は良いからもっとメディアに露出したい」「誘拐されかけたことがある」等持ちネタも豊富。これで中山がメンバーに選ばれなかったら、TBSは馬鹿ばっかりと断言します!(えー)

 それは言い過ぎにしても、木梨も言っていた通り「完成されている」の一言。面白いなー。木梨の「爆笑狙ってない感じが良い」という評価はあんまりだとは思いつつ、ちょっと共感します。あらゆるボケが全部よーく考えるとシニカルなのばっかりだし。二本目などその極みでした。でも、狙おうと思えば狙えるんだろうなぁ、爆笑。

 ただ、個人的にはひとつ気になることがあって、それは表情の硬さ。顔の作りがどうなのか知らないけれど、顔の上半分の筋肉が殆ど動かないので、「あれ?緊張してる?」と余計な勘ぐりをしたくなります。あそこがもうちょっと柔軟になってくれると、もっと楽しめるのになー……などと勝手に思いました。

 ラバーガールは、今をときめく人力舎の新人。初見。正直、本人よりも、推薦者である人力舎副社長の「CD出したが、ノってるのは社長だけ」「お金が第一」など身も蓋もない発言の数々の方が面白かったり……。

 ネタ自体はなんと表現したら良いのか……シュールと言うにはまだベタな感じもするし、ボケもツッコミも居ると言えば居るし、居ないと言えば居ないし、芝居っぽいっちゃ芝居っぽいけど、コントじみ過ぎてると言えばコントじみ過ぎてるし……ただ、ひとつ確実なのは「流れ」だとか「構成」だとかいうものはトイレにでも流しちゃったんだろうなぁ……ということ。

 ちょっと怖いくらいに脈絡なんて考えておらず、あらゆるポイントは全て「点」で間に「線」が無い感じ。でも、それでもちゃんとウケていて、というか事実僕も時折吹き出していたので、ちょっとだけ「コントって何なんだろう……」とちょっとだけ感慨に浸ってしまいました。

 ただ、コント番組のレギュラーに……ってことになると、その印象に残りにくい容姿が足を引っ張りそう。ドランクドラゴン・鈴木ぐらいまで行けば成立するんだろうけど、ラバーガールは今のところ、この感想文書いてる間でさえ顔が思い出せないという惨状です。う〜ん……こればっかりはどうしようもないしなぁ……う〜ん……。

 今週は二組ということで、二本目を投票によってオンエア。勿論(と言ったら失礼だけど)中山功太で、ネズミ講コント。初めて観る一人芝居も、堂に入ったものでした。冷静に聞くと結構厳しいこと言ってる(言い方によっては全然笑えない)のに、ちゃんと笑えるように手を加えてあるのが凄いなーと思いました。今年はこっちでも活躍して欲しいなぁ、中山功太