「インドラの眼」

 インパルス、ドランクドラゴン、そして草野仁の特番。

 CMを観てから、何だか面白そうな予感がしていたのですが、実際は予想よりずっと面白かったです。まず、メインスタジオ(?)が大雨の中、蕾しか付いてない桜の木の下で、本格的な桜中継のスタッフとオーケストラ連れてきて、沢山の合羽着た人の前で、ベンチに傘差しながら五人で横並びに座ってるというのが日テレとは思えない(失礼)「良い」馬鹿っぷり。

 それに、草野仁をわざわざ連れてきておきながら、番組的には総合でも数分しか喋ってない(一時間番組なのに!)という放置っぷりも凄いです。

 企画自体も、塚地のライブドア訪問(これは想像を絶するぐらい普通で、唯一草野が「ライブドアに行って一番印象に残ったのは受付の子が可愛かった」と言ったのが面白かったぐらい)を除いてどれも粒揃い。

 インパルス・板倉は「夜回り先生」に扮して、街を夜回り。モザイクのかかった未成年を見付けると「帰りなさい」とやんわり誘導する、というもの。その未成年に逆らわれると逆上して殴る蹴る絞めるの暴行。しかも女子限定で。男子の不良はナチュラルに無視

 要はロケコントなんですが、多分リアルに未成年だろうモザイクのかかった未成年役の女子に、マジ絞めやらマジ飛び蹴りやらを喰らわせたり、逆にマジ拳打を喰らったりしている板倉が素敵でした。

 ドランクドラゴンの企画は、「天才少年vs鈴木」という企画なのに少年の方が同じ名前なのに子供は入れ替わったりなど好き放題。鈴木がツッコんでも塚地とその他は「何か?」という反応。形式だけ観れば「ワールドダウンタウン」の様でした。オチがネタバラシと同時に何故か森山直太郎の歌を熱唱というのも意味分かんなくて素敵。

 堤下の企画も「ブラジャーを付けてる男が居る」という訳分かんないスタートから、堤下がその男達に取り込まれて、最終的に生放送をブラジャー付けたまんま遂行し、オチは草野以外全員がブラ着用。

 どの企画も、別に目新しかったりするわけじゃないんですが、だからといってしょっ中観られるものでも無いので、かなり楽しく観させて頂きました。良いわー、たまに観るからこそ、かも知れませんが好きだなーこういう意味の全く無い企画だらけの番組。観ても「だから?」とか「で?」とか訊かれちゃう様な番組。

 そして何よりも、「インパルス」と「ドランクドラゴン」を連れてきてこんなニッチでカオスな番組やらせようと考えたこと自体が面白すぎました。意識しなければ、日テレのバラエティとは気付かないような番組で御座いました。ただ、レギュラー化はしねぇだろうなぁ。