「ヤングタウン土曜日」

 オープニングのこと。

 「さんタク」ロケの話をするさんま師匠に、ショージさんが「それ言ってもいいんですか?」と訊きます。これは勿論「ネタバレしても大丈夫?」という程度の意味なのですが、さんま師匠はこう解釈。

「え?なっちのこと?

必死で否定するショージさん、玉井さん、藤本美貴さんでしたが、さんま師匠の一度かかってしまったエンジンは止まらず

「じゃあ紳助のことなら言ってもいい?

「ダメです。両方ダメです。一度も名前出てないじゃないですか」と必死になだめる玉井さんが健気です。余りに口が滑るさんま師匠にショージさんも呆れて

「ホンマにあんた口にタオル詰めんと分からん子やな」

と一言。しかしこの分からん子は止まらず、スカイダイビングの話をしてるときに「木村さんも飛んだんですか?」という藤本さんの何気ない質問に「なっち?」と最早意味不明の返しをし、続けて

SMAP 紅白出ないって」

このときの藤本さんの「そうなんですか〜」という声がめっちゃ怖かったです。

 オープニングのラストに、藤本さんが謝罪文を読んでる間は「気にしない」「悪気があったわけじゃないでしょうし」「まだ小娘ですから」「ここに来て謝った方が良いとは思うんですけど」と、良い感じのコメントを残していきますが、そこはタオルを詰めんと分からん子です。「前略のコーナー」で見事に再発します。

 まず、「前略のコーナー」が始まっていきなり

「(アップフロントのスタッフが)居なくなりましたのでこれで自由に喋れる

慌てて「このコーナー楽しみにしてたんです」とか言いながら止める一同ですが、この分からん子は止まりません。必死で止める一同に「なっちのことを言うんじゃなく、なっちの行動をね…」と全くフォローになってない発言をし、終いには

面白おかしく言えばいいんでしょ?俺達の役目は」

開き直ります。とうとうショージさん、藤本さん、高橋愛さんの三人で「進めて、お願い」と懇願しますが、止まるわけがありません。窓の外に突然降りてきた窓掃除業者の人に驚いた後、

「心配してなっちがやって来たのかと……

藤本さん「いらっしゃいません」とキッパリ否定。尚も「面白おかしく言えばいいんでしょ?」と言い続けるさんま師匠に、ショージさん切り札を投入。

黙っとったらいいねん

こうしてようやく沈黙……かと思いきや、この後CMのお陰で「ダコダコ」の話題になったとき「作詞選手権」と口にして「あっ!」自分で言うというネタを展開。「カラオケBOX さんちゃま」では「ダコダコが作詞選手権次点で優勝」と言い出し、「あれ?そういう話しろってことじゃないの?」と言い出します。ショージさん、呆れきってこう一言。

「……我慢できんか?」

終始、水を得た魚の様なさんま師匠でした。安倍さん、帰ってこられるんでしょうか……。

 ただ、ひとつ書いておきますと、さんま師匠がこれだけネタにするということは、紳助にしても安倍さんにしてもイコール「戻ってこられるよ」という信頼の証でありますので、そこんとこ宜しくお願いします。まぁ戻ってきたら戻ってきたで死ぬほどネタにし続けるとは思いますけども。

 今週の高橋愛さんのいい仕事。

 「スポーツフェスティバル」の障害物走で「抜いてやる!」と必死に頑張ったのに抜けず、大した見せ場も無く終わった高橋さんにいつも通り「勝てないんやったら笑いを取れ!」と怒るさんま師匠。「そういうこと考えないのか!」と怒り続けるさんま師匠に高橋さん

「考えないですゅぉ

ともの凄く活字にしにくい語尾を吐き、「酔っ払いか!」とまた怒られるのでした。それにしても、全国探してもアイドルの笑いのレクチャーしてる番組って、多分これだけだよなぁ……。「間がおかしい」とか「ボケなあかんねん」とか、今更ながらアイドルに対する言葉じゃない。

 今週の高橋さんのいい仕事其の二。

 「癒したい!」のコーナーで、モノマネで評価を上げる藤本さんを見て、「お前もなんかやれ」とさんま師匠に命令され、高橋さんが選択したのはよりによって土井たか子。そして台詞は

「ご立派!」

活字で見るとどうってことありませんが、土井たか子のモノマネで言った高橋さんのこの台詞は破壊力抜群。藤本さん呼吸困難に。前回の「ダコダコ」披露以来の大爆笑で御座いました。見事この日のキーワードになるのでした。位置付けとしては、いつかのショージさんの「バキューン!」と一緒。結局、今度は美川憲一のモノマネで挑戦し、なんと大絶賛されるのでした。さんま師匠も

「なんで男のモノマネの方が一番良いねん

と不思議がるのでした。

 今週のさんま師匠の至言。

 藤本さんに「アニメ出来るよね。推薦しとくわ」と言うショージさん。当然のように「誰にや!」とさんま師匠にツッコまれ「あ、考えたら誰もおらんかった…」と尻窄みになるショージさんに、さんま師匠こう怒りのツッコミ。

いい加減にしろよ

無意味な標準語辺りに隠しきれない本気度が伺えます。