「たけしの誰でもピカソ」

 お笑い居酒屋。出演はカンニングアンガールズマギー審司キングコング。長期休暇の久本に変わって柴田理恵がスタジオに登場。店もちょっと綺麗になりました。

 どうでもいいことですが、たけしは娘と 5 歳になるまで会ったことが無かったそうで、故に誕生日も知らないんだとか。そんなたけしもおじいちゃん。おじいちゃんは今日も優しいです。

  • カンニング
    • 謎のトップバッター。故に緊張したのか、竹山噛み倒し。それに対する中島の「俺もツッコもうかどうしようか迷ったけど」ってのが面白い。あと、「先月の給料 17 万!」ってちょっと増えてるよね。売れてるねぇ〜。「うんこぐらいで引くな!」

 緊張して噛んだ竹山に対する、たけしの「頭だから(ああするしか)しょうがないよな」というフォローに、今田の「こいつ何番手でもこんなんですよ」というのが可笑しい。ごもっとも。カンニングのこの芸風は、竹山の借金地獄(MAX 400 万)によって、舞台で唐突にキレたのがきっかけだそうです。

 カンニングの夢は「お笑いウルトラクイズ」に出ることだそうです。竹山は上島からその頃の武勇伝をよく聞くんだとか。たけし曰く、当時番組の予算は 1 億円(!)だったそうです。それで観光バス沈めたり、サメに噛みつかせたり……時代です。

  • アンガールズ
    • ビリヤードネタ。意地なのかなんなのか知らないけど、相変わらず小道具がテキトーです。本物のキューを用意しろとは言わないから、せめて衣装ぐらい揃えれば良いのに……。キューの持ち方レクチャーして、最後に田中が突かれてしまうところのテンポが好き。完璧なリズムであります。ツッコミの方がボケっぽい。「なんだったんだよこの数分間………この数秒間」

 たけし評は「計算したネタなんだけど、ストレートに表現しないから、ヘタウマな感じ」と。「他のコンビはもっと早くやる。ツッコミも激しいし」と言うと、田中は「滑舌が悪いからゆっくり言うしかない」と告白。今田は「それがおもろいねん」。

 「他の漫才が無いと、こういうネタは有り得ない」「完全にこの人達のネタ」と、ダウンタウン以来の漫才の分岐の多さからの派生と評価。「今は、同じ様な漫才じゃダメなのかも知れない」とも。技術より、スタイルの方が重要になってきてるってことでしょうか。

 最後、今田が「使えますよウルトラクイズで」と言うと、たけしは「鍋に入れてダシを取りたい」と返答。どんなダシが……。

  • マギー審司
    • もう今更何を言うことも。既に大御所の感さえアリ。「ザワつくの止めて貰っていいですかね」

 「漫談の“間”を持ってるから持つ」とたけし評。

 マギー審司は、プロフィール上は「アメリカに魔術留学」ということになってるが、その真実は寿司職人留学で、客のマジシャンからマジック教えて貰っただけなんだそうです。だから、マギー司郎に弟子入りする前の方が手品上手かったんだとか。その場で基本的なマジック(お札が変わる、コインが消える)をしますが、タネは大体分かるのですけど、多分出来ない。テクニックの素養が見えます。

  • キングコング
    • リベンジに登場。初っ端から「ものすっごい稽古してきたんで!」と梶原が宣言して始めますが、その梶原自身が今にも忘れそうな危うい感じで逆に笑いました。ある一定のテンポに入ると強いですよね。で、そこから自分らで足を踏み外すから、どんどん危ない感じになっていく、と。それを「味」と取るか、「未熟」と取るかでしょうか。たけし的には前者っぽい。「……もっかいやろ」

 今回もちょっぴりネタを飛ばしてしまった梶原に、たけしは「ネタ失敗したときの方が全然好き」と。理由は「(あるボケを見たときに)次にどんなボケが来るかは客は予想付いてる。そこを外すのが面白い」。

 キングコング中田カウスボタンに憧れてるそうです。たけし曰く、「カウスは B&B の後に出るのは嫌がる」と。どうしても出るときは、 B&B の空気が静まるのを 5 分ぐらい平気で待つのだとか。そして自分達に引き込む、と。

 梶原は「見られるのがダメ」だそうで、身内が居るときなんかは「俺に何を期待してはんのやろ?」とアガってしまうのだそうです。これには今田もたけしも同意。

 これに続けて舞台前にやるジンクスが出来ないと気になる、という話題で、ぼんちおさむは新幹線に乗ってるときでもじっと出来ず、わざわざトイレまで行って叫ぶのだそうです。昔は、そこに紳助と洋七とたけしが加わって、鼻炎(紳助)呻き(洋七)首傾げ(たけし)の三時間交響曲だったそうです。怖っ。西野「どんな集まりなんですか」。

 カンニングの芸風そのものへのたけしのコメントが無かったのはちょっと残念。まぁ、コメントのしようもないだろうけど。あと、そろそろ芸人の顔ぶれが固定し始めたのもちょっと残念。もっと、「何でココに!?」と言うような芸人も投入して欲しいところです。