「お台場明石城YAMATO」


 まだあのオープニング引っ張ってます。今週の女幹部は、元「ひょうきん族」名物ADで、今はドラマ部の副部長の栗原。結婚の大きな山を二つ逃し(一回はさんま師匠のところに挨拶に来たらしい)、上司が横で正座してるのに自分だけ「正座は嫌だ」と、妙にキラキラしたファッションで椅子に座って登場です。

 「さんまのスポーツするぞ!」の一夜限りの復活……と思いきや、ずーーーっと放置されたまま番組が終了してしまった病弱ディレクターの音楽番組「明石家さんまのリクエストナンバー」の試作が不意をついてここでやっとこさ放送。随分待ったのは、キャスティング等で手間取ったかららしいです。

 モノクロの画面に、ピアノの前に座るさんま師匠が映る。しっとり始まるのかと思いきや、すぐに隣に設営されている貧乏アパート部屋から佐々木アナからお呼びがかかり、速攻移動。「なんでフジテレビは僕を貧乏アパートに居させたがるんだ」とご不満のさんま師匠。しかし、それ以上に不満なのは「こんなセットが似合ってしまう俺」だそうです。27時間テレビのときはありがとうございました。

 形式としては、さんま師匠がリクエストを出し、そのミュージシャンが来なかったらさんま師匠が歌い、来てくれたら歌って貰って且つ、その人にもリクエストをしてもらう、という数珠繋ぎ形式。

 まずはさんま師匠のリクエストナンバーから。さんま師匠のリクエストはKiroroの「長い間」。まぁ、一発目なので来ないわけがなく、ちゃんとKiroroが登場。さんま師匠のお決まり「恋をしてるんじゃないの?」を否定しない金城。本人の目の前で「まさかね そんなこと言えない」に大袈裟なまでに感動するさんま師匠。終いには「こんな歌詞に感動できる 49 歳って、素敵じゃない?」と言い出す始末。えーえー素敵ですとも。

 曲が出来た経緯を訊くと、年上の女性と付き合ってる友人が結婚するときに歌ってあげるために作ったらしいのですが、さんま師匠が「結婚式で歌ってあげたの?」と訊くと、こんな悲しい答えが。

「呼ばれなかったんです……」

「このオチはええよな」とさんま師匠大喜び。

 Kiroroの歌の後は(どうでもいいけど、歌っている間にさんま師匠映すのはいかんと思う)、Kiroroのリクエストナンバー。Kiroroのリクエストは沢田知可子の「会いたい」。「会ったことがない」と言うので、会いたいのだそうです。

 沢田さんは、貧乏アパートに気合いの入った歌衣装で登場。いきなり「場違いな格好ですいません…」と恐縮してしまう沢田さんです。沢田さん曰く、この曲が出来たときはフィクションだったのに、偶然沢田さんの「憧れの先輩が交通事故で亡くなった」という実体験と重なっていたのだそうです。さんま師匠、思わず「気持ち悪!」。関西人は思わずこう表現してしまうそうです。そうか?

 歌へ行く前に、沢田さん、Kiroroにこう一言。

「会ったことあるんだけど……」

いいオチが続いております。

 沢田さんのリクエストナンバーは、「会いたい」を書いた財津和夫の「サボテンの花」。が、財津和夫は神奈川でのコンサートで来られないため、とうとうさんま師匠、オンステージ。佐々木アナも「しょうがないので……」。

 ……が、さんま師匠の歌う「サボテンの花」は、想像を絶する酷さで、音程が合ってないとか符割りが合ってないとかそんなレベルでなく、「サボテンの花」そのものを変容させるような異様なものでありました。ついでに、もの凄い近付いてくるカンペに、聴いてる人達が手拍子してるため宴会みたいな雰囲気になり、最後の「ラララ……」を口笛に変えてしまう無茶苦茶具合。でも本人は「久々にテレビで歌って気持ちよかった」そうです。

 水口さんの評価は「さんまさんはホントに歌が好きなんですね」、港さんの評価は「もっとセットを豪華にすれば……」。そして栗原の評価は、何故かひたすら「さんまさんかっこよかった」。あまりにも誉められるので、「また栗原お前、俺のドラマ企画してるな!」と疑心暗鬼になってしまうさんま師匠です。

 「キャスティングが大変そう」という水口さんに、「これを見ればみんな出てみようかな、という気になる」と言う港さん。最後に栗原は、「深夜の方が良い。深夜に見たら、チャンネル変えない」と提案。病弱にその旨を訊いてみるとこう一言。

「まぁ、正直深夜の方がいいですね」

番組全否定かよ。

 結局、この企画は保留に。良かったね病弱。来週こそは、「スポーツするぞ!」であります。楽しみ。

 最後に、間のCM前とCM後に出てくる、試作番組映像の両サイドに表示された実に悪意あるキャプションふたつを紹介。

あなたの家のテレビから 明石家さんまの歌が流れてる(笑)

栗原副部長には カッコ良く見えたそうです。

 何か恨みでもあるんですか。