「やりにげコージー」


 吉本ビンボー列伝。今回は水玉れっぷう隊・ケン、次長課長・河本、ガリットチュウ・熊谷が登場。

 ケンの「売り家にこっそり暮らしてた」話や、河本の「ドメスティックバイオレンス母とドメスティックバイオレンス父の対決」やら「実家がブルドーザーで壊された」など、強烈な話が多かったのですが、別の意味で一番強烈だったのは熊谷。

 今田からは「喋り方が濃いわ〜絡みにくそうやわぁ〜」と初っ端から敬遠され、東野からは「ジュリーかっ!」と形容される程、無駄に大きいアクションと無駄にでかい声。その割に喋りは達者ではなく、途中途中今田・東野にフォローされ、その度に「そうなんですよ!」とか「それが言いたかったんですよ!」と叫び倒し、最後のオチも「家がショベルカーで壊された」と河本とカブってるという始末。それだけに留まらず、河本が「ブルドーザーで壊された」ので河本よりショボく、河本が「うちは駐車場にされたけど……」と言えば「うちも駐車場になりました!」と追加、とことんテキトーな喋りで、ちょっと涙ぐんじゃった河本とは対照的に、貧乏の悲壮感ゼロでした。これはこれでいいのかも知れない。