北村龍平・監督「あずみ」

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 僕は原作も読んだことがないし、「上戸某主演の殺陣満載時代劇」と聞いた時からな〜んにも期待してなかったし、観る気も無かったのですが、CMやプロモーションでオダギリジョーの姿を確認してからは、少々事情が変わりまして。

 僕は、なるべく活躍欲しい、と思いから特撮出身者には気持ち悪いほどに甘い。だから、「タイムレンジャー」出身の永井大「筋肉番付」以外は全てヘボでも、「ガオレンジャー」出身の金子昇いつまで経っても自立出来ないでも、「仮面ライダー」出身の藤岡弘御代がどんなにトンデモ発言&行動をしていても、笑わないし、目くじらが立たないのである。

 それは、やはりこの年齢になるまで嬉々として特撮を観てしまっている者に免罪符をくれ、みたいな汚い感情から来るものなんだろうけど、やはりどんなに特撮のクォリティーが上がろうと、「たかが特撮」の「たかが」を取ることが出来るのは、やはり出演者の「その後」の活躍が重要だと思うからである。だから出来れば、彼らには高い評価が欲しい。その方が、観ていた側としては単純に嬉しいし。

 そういう面でオダギリジョーは、その急先鋒なのである。個人的には、何で彼(だけ)がここまで引っ張りだこにされるのか、イマイチ掴めないのだが、特撮出身者が八面六臂の活躍を見せてくれるのは、非常に有り難い。更に、評価まで貰っちゃっていれば、更に。

 そんなわけで、映画に於けるオダギリジョーの評価が気になるところなのだが、上戸某より酷かったらどうしよう……と少々不安だったものの概ね好評の模様。良かった、良かった。その調子でガンガン活躍して下さい。

 そう思うなら観てやれよ、って感じですが、上戸某とオダギリジョーの対決は、CMで観ただけでも段取り丸分かりの酷い殺陣だったので、怖くて観られません。ウリの200人斬りとやらもJACをなめんじゃねぇって話のものらしいし。

 これにお金払うんだったら、TSUTAYAで「七人の侍」借りるよ。