「天装戦隊ゴセイジャー」

 「天使」という、「マジレンジャー」よりも更にド直球なファンタジー設定をどうするのかと思ったら、5 話にして早々天使とか関係なくなったので、ちょっとがっくり。

 「人知れず世界を守っている存在」だったんだから、もうちょっと人知れずやってくれよと思うんだけど、早々に人間の家に居候するし、今回に至ってはやり手の主婦レベルの買い物までしていて、何かもう「だったらお前等何なんだよ!」と思わずにいられません。描かれてないけど、「戦いの後は毎回記憶消去のカードを使っています」という脳内補完しとけばいいのか。

 まぁ、街中で巨大ロボットで戦わなきゃいけないんだから、「人知れず」も何も無いだろうとは思いますけど、それにしたって「設定が必要無い」って状態は、果たしてどうなのか。

 例えば、居候はするけど家主に正体は秘密、とか人間と共に生活する上で行動にある程度制限がある、とか何かあれば良いんだけど、今まで観てる限り行動にも制限無いし、魔法カードも各人何でも出せるみたいだし(いきなり変わり身とかアリなのか?)、ありとあらゆる部分で「何でもアリ」過ぎると思うなぁ。

 最終目標として「天界に帰る」ってのがあるわけだけど、それにしたって結局「住み慣れた家に帰りたい」以上の意味は出せて無いし。「『絶対に』天界に帰らなければならない」という理由も特に見当たらない。だから、2 話でやってた「天界に帰るか、目の前の人達を救うか」っていう二択にも全くカタルシスが生まれなかったわけで。

 っていうか、「天界への唯一の道が破壊された」こと自体への、恐ろしいほどの危機感の無さって何なの? その天界との連絡手段が「偶然居候している家にあった」ってのもいくら何でもテキトー過ぎ。

 アクション面に関しても、今のところ取り立てて何か言うほどの工夫も見当たらないし、寧ろいちいちカード装填する段取りが鬱陶しい。その辺にストレス感じさせなかった「ディケイド」って、その辺だけは工夫してたんだな、と今更ながら思います。

 というわけで、今のところ、あんまり乗れてません。「シンケンジャー vs ゴーオンジャー」での登場の仕方は、とっても「人知れず星を護る天使」っぽくて良かったんだけど。

 全然関係ないけど、何で「護星戦隊」じゃないのかと思ったら、「ダイレンジャー」とカブるからだ、とこの間ようやく気付きました。ダイレンジャー、サイコー!(結論)