「明石家さんまさんに聞きたかったのはそういうコトだったのね SP」

　これ、 VTR を質問部分だけに絞ったらどれくらいになるんだろう？

　唯一、「さんま師匠が勝手に作った漢字の成り立ちを怒りを抑えながら訂正する教授」という解説 VTR は腹抱えて笑ったけど、それ以外は「『世界一受けたい授業』ででも流しとけよ！」という様なものばかりで、タイトルの割に「ホントにそれだけで行けるか不安なんだちょボクは」という作っている人間の気持ちが透けて見えてずっとモヤモヤしておりました。極端なこと言えば、「さんま師匠の話が正しいかどうか」なんてどーでもいいんですよ。だって大体間違ってるんだし。

　どうせやるなら、「自信満々に間違った知識をひけらかすさんま師匠」の VTR を本人に見せつけた後、正しい解説を専門家にサラッと語ってもらうとか、もっと意地悪く演出してくれれば良かったのに。単純な「さんま師匠のお勉強コーナー」で収まってもらっても、見てるこっちは困るのですよ。ぶー。

　とは言え、僕は腐ってもさんま師匠信者ですから、楽しめなかったと言えば嘘になります。個人的に好きだった回答は、「明日死ぬとしたら」という質問に対して（細かい言い回しは忘れたけど）

「知ってる人間全員に電話して、『あのな……』とだけ言って切る」

続けて「そしたらみんな覚えててくれる」という言葉は、さんま師匠の人と成りをよく表していて笑いつつ大変感心致しました。他、「俺、結婚して良いんですか！？」と叫び続けるサラリーマンをサラリと受け流す姿勢も素敵でした。

　欲を言えばもっとヒネった質問だとか、過去の盟友達の質問がショージさん以外にも欲しかったな。ま、もう二度とある企画じゃないと思うけど、それだけに惜しかったです。