「やぐちひとり」

 ゲストはきたろう。

 劇団ひとりの大ファンらしいきたろうさんは、劇団の「都会のナポレオン」を「ネタはつまんないけど、街に出たときは興奮した」と大絶賛。ここで、何気なくきたろうさんが矢口真里さんに「観たことある?」と振ってみたところ、矢口さんは観てないことが判明。劇団、寂しげに

「ホントに(僕に)興味が無いんですよ

でも本(「陰日向に咲く」)は読んでるらしい。ケッ、世評に踊らされやがって!(?)

 きたろうさんの持ち込み企画「怒り芝居」……なのですが、きたろうさんが「『怒り』が一番面白い」と言い出した途端、「怒りは 30 分しか続かない」という話に始まり、映画撮影の現場で「 30 分我慢しればいい」と言われただの、怒ってきたガードマンの鼻毛が出てて可笑しくてしょうがなかっただの、自分のエピソードを乱射。

 これに乗って劇団も「先生が怒ったとき、『火のないところに煙は立たない』と言おうとしていきなり『煙』って言っちゃってグダグダになった」というエピソードを披露し、何だか普通のトークに発展。ここで矢口さんが持ち込み企画を振ってみますが、きたろうさんは

今日は何もしなくていいよ

そして続けて「撮影先で『年長者だから』という理由で理不尽に怒られた」というエピソードを披露するのでした。こんな自由に振る舞っても、誰も強く止める人間が居ないこの番組。

 一通り終わって、ようやく始まった持ち込み企画は「くじで『怒りカード』を引いた人がキレる」という即興コント。会社の花見の打ち合わせという設定で、矢口さんが受付嬢、きたろうさんが部長、劇団が新入社員役。カードを引いたのが劇団で、「友達と触れ合いたいから花見は行きたくない」というとてつもないわがままなキレ方で締まりました。

 この即興コントを 3 分強やった後、きたろうさんはキレた劇団を「才能ある」とまた絶賛。そして一言、

「編集したらいきなり切られてたりして

勿論切らないこの番組。

 エンディング、矢口さんの「こういうお芝居してて自分で笑っちゃうこと無いですか?」という質問に、フツーに「あるよ」と答えるきたろうさん。でも、一応隠れはするようで、曰く「自分で笑っちゃうのはお客に失礼」だそうで、「今のお笑いは自分で笑うのが多すぎる」とのこと。これには劇団も同意します。更に続けて、きたろうさんは「斉木さんは言う前から笑ってる」と言い、続けて

「どんなに面白いのかと思って聞いてみるとそれほどでも無い

それでも平気な斉木しげるさん。