「爆笑ヒットパレード」

第 0 部

 「元旦の番組紹介」というテイでしたが、殆ど今田司会の大喜利状態。「面白かったらお年玉」は例年通り。今年は林家正蔵が大盤振る舞いしてました(今田や中野アナまで)。メンバーは次長課長、レギュラー、波田陽区、そしてオリエンタルラジオ波田陽区が、今年も「さんまのまんま」でチャンバラトリオから貰った着物を着ていて「律儀な奴だなー」と思いました。

 こういう場だと、本当に次長課長は強いのですけど、それだけに波田陽区オリエンタルラジオの弱さがより際立ってしまっていて少し気の毒でした。波田陽区はもうしょうがないとしても、オリエンタルラジオって「武勇伝」を作った以外の部分では、まだ芸歴相応の実力なのに、人気出たお陰でこういう場にベテランと並べて出されちゃうのは少し可哀想だな、と思ってしまう部分もあります。まぁ、ある種の荒療治でより鍛えられていくメリットもあるんでしょうけど。

 個人的に一番笑ったのは、「去年、世界で一番テレビに出てたのは次長課長」という話題で、河本が「二位が勝俣さん、三位にナタリー・ポートマンが入ってきます」と言ったとこ。なんでも去年トークショーにいっぱい出てたらしいよ。何で知っとんの。

 あと、屋上中継に居た、恐らく今回一番無名だろう超新塾が、妙なネタして(河本曰く「チョイスを間違えた」)周りを巻き込んでたのも面白かったです。今年は行くかな?

第 1 部

 ほぼ同期なのに、殆ど共演が無い爆笑問題と今田が司会。僕の記憶では、2 〜 3 年前の「フジテレビ大反省会」以来かな? 笑ったのは、オープニングでこのことをネタにして「お互いに嫌いだから」と言った太田に、今田が「好きでしょ!」と訊くと、素直に「大好き」と言う太田。お前は少女か。

 大御所ネタ披露の部。何故か混ざってる中川家テツandトモも特に違和感無し。特にテツandトモは、既に面白いとか面白くないとかじゃなくて「風物詩」になりつつあり、良い所に落ち着いたなぁ、という印象。

 大御所の方は、今田も言っていたけれどもの凄いスピードで展開するオール阪神巨人が凄かったです。「松紳」とかで、しきりに紳助が誉めてるのはこういうことなんだな、と一年に一回の機会を噛み締める次第です。

 個人的に一番笑ったのは、中継先の中村仁美アナに「今日さまぁ〜ずの大竹が……」と相変わらずのことを口走った太田にキレた今田が、はり倒しながら言ったこの一言。

正月早々ゴシップはやめろ!

その横で、既に諦めてる田中と高島彩アナ、そして中継先で「あーもう!!」と顔歪めまくってる中村アナも面白かったです。

 特に高島アナは、オープニングで太田に「合コンに行くから……」と言われても「行かないですよー」と流し、その後でもどんなに言われようと「違いますよー」と流しまくっていて、ああようやくこいつも太田の扱い方分かってきたんだな、と思いました。

第 2 部

 若手大集合。司会も鶴瓶師匠とウッチャンナンチャンに交代。

 こういう場が久々だからか、やたらナンチャンが張り切ってたのが印象的。トークでやたら妙なこと振ったりとか。とにかく楽しそうでした。鶴瓶師匠が若干冴えてなかった(「ゆく年くる年」からぶっ続けだから?)ので、余計にその辺目立ってました。

 それが功を奏したのが、TIMのとき。なんとウッチャンに「今日のレッド」を振るナンチャン。お陰で新年早々、他局で「今日のレッド」が観られました。「今日のレッド」自体は大分悲惨な出来でしたけども。

 ネタの方は、どれも面白かったですけど「漫才に初挑戦」(!)だった千原兄弟が面白かったです。ジュニア曰く「見様見真似」の言葉通り、ジュニアが「すべらない話」を断続的に喋っていき、靖史がツッコミみたいなこと言っていくという完全なる立ち話。終わった後、「不思議な間」と笑ってる鶴瓶師匠やウッチャンと同じ気持ちになったですよ。

 個人的に一番笑ったのは、仕込み中継での猫ひろし。ヘリコプターから伊藤アナが中継してて、猫は自分のネタやってんだけど、声は伊藤アナがアフレコしてんの。豆粒みたいな猫ひろしが「ポーツマス!」とかやるたびに「ポーツマス!」ってアフレコする伊藤アナ。ここはなんだかやたら可笑しかったです。

第 3 部

 ダチョウ倶楽部くりぃむしちゅーキャイーンさまぁ〜ずネプチューン、そしてウッチャンナンチャンが、昔話とネタを鶴瓶師匠に披露する企画。

 ここは何と言っても、本人曰く「 8 年振り」というウッチャンナンチャンのショートコント。嬉しかったなー。キャイーン・天野がそのことを切り出したとき、思わずテレビの前で観客と一緒に拍手しちゃったもん。ありがとう。

 やったネタは「デビュー作」という「教育テレビ」「英会話」と、メンバーにリクエストされてやった「スカート」「テニス」。どれも「都会派ショートコント」(デビュー当時のキャッチフレーズ)の通り、泥臭さの無いサラッとしたショートコント。僕には「懐かしい」とかそういうノスタルジーは湧かないので(リアルタイム世代じゃないし)、鶴瓶師匠が「今でも行ける」と言っていたように、単純に面白かったです。

 でも一番面白かったのは、最初は「恥ずかしい」とか不安がってたのに、「英会話」終わった辺りから「もっとやりましょうか?」的にテンション上がってるウッチャンナンチャンの二人。元々好きなんだろうから当然だろうけど。

 勿論、他のメンバーもハズレ無し。ダチョウはここ最近「ネタやって」と言われるといつもやってるゲームセンターとおでん、去年は調子悪かったくりぃむしちゅーはなかなか好調で面白かったし、キャイーンの漫才は本当に久しぶりで楽しかったし、さまぁ〜ずの「キノコ狩り」は珍しく立ち話形式で面白く、ネプチューんの「音楽教師」は良い感じで狂ってて最高。どいつもこいつも、流石ベテラン伊達じゃねぇ、でした。

 そんなわけで、今年も良い年明けで御座いました。