「ウルトラマンマックス」

　ん〜やっぱりハヤタ隊員とモロボシ・ダンの共演は無条件にテンション上がるね。「お互い歳を取りましたな」って台詞も、ベタだけどグッと来た。どうせだったら、劇場版「仮面ライダーアギト」のときの藤岡弘さんみたいに、もう少し「後世に後を任せる先輩」として描いて欲しかった気もするけど、まぁそれは贅沢な話。

　宇宙人の目的も、またしても「人類は争いを好むから……」とか言い出して不安だったけど、結局着地点は「復讐」だったし、怪獣はジャイアント・ロボみたいだし、ウルトラマンの戦い方も無理な姿勢から光線出したりチャンバラしたりと工夫がいっぱいあって、そういう部分はなかなか面白い回でした。

　ただ、なんというか全体的に演出がすげー下手という印象を受けた。間を取るべきところで取らずに切っちゃって「ん？　どこか飛ばした？」って感じになったり、間を取らなくて良い所で間を取りすぎて単に間延びしてるだけだったりと、そういう基本的なところで稚拙な演出が目立ったのが残念だった。折角の共演だったのに……。

　特に、見得の切らせ方が異常に下手で、折角モロボシ・ダンが格好良く目線を決めてるのに、アングルがしょぼいし間も変なので、全く栄えてなかった。ラストシーンにしても、もう少し見せ方を工夫すればもっと良い印象が残ったろうに、何だか急いてる感じで取って付けた感ばかりが残るだけ。勿体ないなぁ。もっと上手い人に演出させりゃあ良いのに……。

　来週は「偶然降ってきた怪獣をどうやって帰すか」という話らしい。いいね、いいね。こういうのを待ってたよ。