カーネーション「a Beautiful Day」

a Beautiful Day



a Beautiful Day

a Beautiful Day

 いつぞやのラジオで、「LIVING/LOVING」はよく眠れるわ〜みたいなことを言ったのですけども、この「a Beautiful Day」は「LIVING/LOVING」とは違う意味でよく眠れるアルバムです。「LIVING/LOVING」が、その三人体制故の音像のシンプルさと力強さで段々と心地よくなってくるのに対し、「a Beautiful Day」は曲そのものの爽やかさ軽やかさに微睡んでくる。そんな感じ。

 僕はカーネーションの一発目が「LIVING/LOVING」だったので、五人体制でのカーネーションを聴いたのはこれが初めてなのですが、一曲目でまずびっくりするのが、その音像。とてつもなくキラッキラしてるのです。そのキラキラさは、バンドアンサンブルとか「リフ一発勝負!」と言ったようなものは殆ど感じさせない代わりに、アルバムタイトル「a Beautiful Day」をそのまま音となって具現化したかのような多幸感に溢れています。メンバーにキーボードが居る、というだけでこんなにも違うものなんでしょうか。ヴォーカルの若々しいというかウキウキ(死語)した感じと、とにかくポジティブ極まる歌詞達と相まって、とにかくアルバム全体が明るい。真っ昼間の屋上、晴天の下で聴いていたい音楽であります。

 ただ、個人的好みだけで言ったら、やっぱり「LIVING/LOVING」の方が好みではあります。やはり、男臭いバンドサウンドが好きなのです。これはこれで、十分楽しいのでけどね。