「30minutes」


 荒川良々バナナマンおぎやはぎを中心にしてのオムニバスドラマ番組……らしい。取り敢えず、オープニングの江口寿史のイラストで、他はみんなそっくりなのに設楽だけ異様に似てないのがファーストインパクト。

 こういう形式だと、真っ先に「君の席」シリーズを思い出す(他にもラーメンズ抜きでのビデオがいくつかあるらしいですが、僕はまだ未見)訳で、あのビデオシリーズの微妙さを考えて、ちょっと不安だったのですが、観てみたら「君の席」シリーズより全然面白いものになってて安心しました。

 やはり、荒川良々とゲストですが古田新太小沢真珠と本職の役者さんが出てるのがデカい。演技部分を本職さん達がガッチリやってくれるので、芸人四人の自由度がかなり増してて、ドラマの幅がグッと広がってるような印象を受けます。“ドラマとしての”演技は本職さんたちがどんどんやってくれるので、芸人四人は“自分達の”コント演技を全開にしていて良かったです。で、本職の人たちと芸人が同じフレームに収まったときの温度差というか、良い感じの違和感というか、そういうのが観ててホントに楽しかったです。形式も、只単にドラマ流すんじゃなくて、途中に状況説明・キャラクター説明兼ねた(そして意味は余り無い)架空インタビュー入れたりと、構成も凝ってて飽きなかったですし。

 何より、番組プレゼントが仙台の牛タンという絶句するぐらいの意味不明さが良いです。意図が一切分かりません。来週はまた違う話になるんでしょうか。それとも、「劇団鈍行列車」の話になるんでしょうか。取り敢えず楽しみ。