「ロバートホール」


 出演者一人一人が構成・演出・美術発注まで担当するコントを放送する特別編。今回オンエアされたのは、劇団ひとり、村上、柴田の三人の作品。

 劇団ひとりの作品は、本人曰く「コントとは何かわからないまま作った」というだけあって、その内容は実にカオス。フリもボケもツッコミも無く、基本は大島の川島への暴力という構成。終いには川島の喉に手を突っ込み始める傍若無人ぶりでありました。これも人間のエゴとそのエゴに翻弄される人間を描いた皮肉の込もった新しい形のコント……と思おうとしたけど無理でした。なんだコレ。大島が川島を吐かせようとしている最後の最後に、上田の「俺が吐く」という台詞が「意味がわからない」と物議を醸し出します。川島にとって、ここが一番拘ったところ(唯一カメリハしたらしい)だったのですが……。

 村上の作品は、その殆どを有田と中川家・礼二に任せ、自分は「アポチカ」しか言わないコント。それはそれで、出演者構成っぽいと言えばっぽいですが、良い感じでどこを面白がればいいか分からない感じで、やはりカオスでした。出演者も、村上だけがゲラゲラ笑ってたらしいです。

 柴田の作品は、曰く「ベタ」。その内容は、有田、礼二、柴田のボケに山崎がノリツッコミをする内容。前二作がカオスだったので、余計にそのベタっぷりが際立つ……筈が、山崎のノリツッコミそのものがカオスで、結局同じ様なことに。出演者からも、柴田には「予想以上に山崎さん、『コラッ』が多くて……」、有田には「山崎、まぁ下手!」と断罪されるのでした。「もう一回チャンスを!」と懇願する山崎。頑張れ。

 今週はここまで。来週も続く模様。来週は有田の作品も……。

 こういう企画は面白くていいのですけど、だったらいつものは一体誰が……?というのも視聴者的には気になるところ。作家だけで書いてるのか、それともちゃんと出演者も関わってるのかとか、その辺。まぁ、TV誌とかのインタビュー読めば分かるのかも知れないけど、この機会にコント毎にクレジットが出たりしたら面白いかも知れないですね。右下に「作:有田哲平」みたいに。鬱陶しいだけか。