「めちゃイケ SP」


 ヨモギダ少年愚連隊・完結編。

 前回の予告から、「偽CLASSIQが演奏を披露したときのヨモギダ君のリアクション」が個人的に最大のポイントであり、ハイライトになるはずだったのですが、いざ放送されてみると割とあっさりと編集されていて、その辺はちょっと残念でした。予告で使用されてたヨモギダ君の表情が絶品だったのですけども、何故か本放送では使用されなかったりしてましたし。もう、ホントに「めちゃイケ」は予告上手なんだからっ!(?)

 上記に代わって、本放送にてハイライトになったのは「目の前でバイクをぶっ壊されたヨモギダ君の前に、ダンディテツトモはなわがっ!」でした。いやぁ笑った笑った。その直前の「岡村アタック」も凄まじかったですが、個人的にはこちらの方が破壊力がありました(バイクぶっ壊した女優さんのキャラクターも相まって)。スタッフの仕事を進んでやっちゃうダンディだとか、テツトモにしっかりリアクションするヨモギダ君だとか、細かい点も良かったですし。

 しかし、どうでもいいけど前回もそうでしたがあの「岡村アタック」、ヨモギダ君本人に見つかるかどうかのスリルもそうですが、逃げる矢部とつんくの乗った車を追っかける猫in岡村の目撃されまくり具合は、企画的に大丈夫なんでしょうか。まぁ、いくらヨモギダ君でも、「さっきそこで猫のかぶりものしたダッフルコートの人が全速力で走ってた」って聞いても「めちゃイケ」だとは……気付くか?

 その後の、岡村による連続ネタバラシの中での「はじめまして、川島モーツァルトです」は良かったですね。ここが個人的に第二のハイライト。こう、何週にも渡ったカタルシス(言い換えれば、連日に渡る昼放送およびレギュラー放送での、びっくりするぐらいの冗長さに対する苛立ち)がズバーーンと一気に解消されたような、素晴らしい快感で御座いました。

 間に数々のオマケを挿入しつつ(殆どが後日放送だけど)(それにしてもヨモギダ 君の「アアアーーーー↓」は良いリアクションでした)、展開されたドキュメンタリーは、正直微妙でした。岡村側(めちゃイケ側)のプロ意識とやらは、二年の長期ロケで既に胸焼けがするぐらい見せつけられてるから、そこに更に岡村スキンヘッドをかぶせられても「あーーーー………」とかそういう薄い反応しか出来ませんでした。

 ヨモギダ君に関しても、色々あっても結局終着点は「本気になりました、これから頑張ります」でしかないわけで、正直な「あーそうですか」で終わるしかない結果というか(演奏自体が微妙だったから、というのはまた別の話)。岡村が言っていた「結局は周りに認めさせるしかない」という言葉からすると、この終着点はちょっと違うんじゃないか。岡村が「自分の言葉に責任持ってんのか」的な説教をしていましたが、正直なところ、めちゃイケ側も「人のこと言えない感じ」はプンプンありました。いや、頑張って下さいとは思いますが。

 ただ、ネット上ではもう周知の事実の「パッチワークライフのメジャーデビュー」には一切触れなかったのは素晴らしいと思いました。もし触れてたら、否が応でも「裏」を勘繰りたくなってきますから(現状で勘繰ってる人達は、それが趣味なんだと思います)。

 それだけに、ラストで登場した雛形は良いオチでした。すっかり離婚ネタは持ちネタになった感がある雛形が大暴れの図(特にフェンスによじ登って、仲間を蹴りまくる図)に、「自殺はやめてください」のテロップ(岡村センター試験結果発表の時、頻出)など、フィナーレに相応しいはっちゃけぶりでした。ああ、面白かった。

 個人的には、今回のヨモギダ少年愚連隊は満足でした。生きるか死ぬかぐらいまで笑わせてもらったし、ドキュメンタリー部分の失速具合と無理から具合を差し引いても、充分面白かったです。今後のオマケ放送も楽しみにしてます。