「M-1 グランプリ 2003」


 前回、前々回と見事に見逃しているので、今回が初見のM-1。いやぁ、かなり面白かったですよ。個人的なランキングを付けるとしたら

  1. 笑い飯
  2. 2丁拳銃
  3. フットボールアワー
  4. アンタッチャブル
  5. スピードワゴン
  6. その他並列

という感じでしょうか(1回目2回目総合で)。笑い飯は、一回目が本当に面白かったので。特にラストの畳かけはまるで奇跡のようでした。涙出るぐらい笑いましたよ。元々僕がああいうボケだらけに弱いのもありますけど。それだけに、二回目の掴みの失敗と尻切れトンボ具合は本当に残念。

 2丁拳銃は、個人的に応援しているのもありますが、ツッコミの一回も笑わなかったのがツボで。全てのボケに真顔でツッコんでいる様がなんだかおかしくておかしくて。勿論、ネタ自体も面白かったですけど。

 まぁ、そんなこと言ってもフットボールアワーの優勝に文句があるわけじゃなくて、文句無しの優勝という面白さでした。ネタ自体も当然面白いのですけど、ボケの人のキャラが既にアレな上に、ツッコミの人もツッコミに小ネタ練り込んで来て、更にはテンポも素晴らしい、と文句なんかあるわけ無いですよ。番狂わせ欲しかったな、とは思いますけど。

 アンタッチャブルは、僕の中での期待がもの凄く低かったのですけど(テレビとかラジオとかで見かけるとき、漏れなく常に寒かったから)、面白かったですね。ボケは割と普通なんですけど、ツッコミがずーっとキレてて(「キレ」がじゃなく、怒りの方の意で)、キレながらも小ネタ練るから面白さ 5 割増しという感じ。

 スピードワゴンは、相方をずーっと「さん付け」で呼んでる時点で、雰囲気がシチューションコメディの様に見えてきてそれだけで面白い。ネタ自体は以前観たことありましたけど、ツッコミの人の「溜めて溜めて大放出」なツッコミが好きです(好きです?)。

 あとのコンビは同一線上に並べて面白かったです。りあるキッズの技術の高さには吃驚しました。デビュー当時観たときは、「ただのイタイ素人」にしか見えなかったんですけどね。今やちゃんとネタで勝負できる位置ですよ。同世代なんで頑張って欲しいです。

 麒麟も千鳥も今までネタ観たこと無くて、ネット上での評価の高さだけでかなり期待してたのですけど、「普通に面白い」止まりで少し残念ではありました。千鳥のネタは、ラサール石井が言っていたように、漫才と言うより演劇っぽくて好みではありましたけど。

 アメリカザリガニは、まぁ、仕様がないですね。僕は好きですけどね。ツッコミがボケを活かしきれないのが残念でした。「そこでやめとけばいいのに」というツッコミが多かったですし。

 僕は、漫才に於いては「冴えたボケ」よりも「冴えたツッコミ」の方が好きなので、そう言った意味では千鳥と麒麟以外は冴えたツッコミだらけで大満足でした。去年一昨年がどうだったかは知りませんが、思ってた以上にレベルは高くて驚きましたし。来年も楽しみにしてます。

 ……気付けば「面白い」しか書いてない、とっても程度の低い感想文でがっくりだ。