「CCCDに関する感情論」

http://www.musicmachine.jp/sp/cccd.html

アルバムに収録されるのがわかってるのに、わざわざ先行シングル買ってきて「すげー!」って大騒ぎしたい。時代の空気とかそういうのを感じながら、友達に「あの新しいやつがヤバいんだよ!」って話したい。

 こんなこと、僕らの父親や母親、お爺ちゃんお婆ちゃん、そのまた両親、お爺ちゃんお婆ちゃん、もっと昔の江戸の人、平安の人だって、海の向こうの人だって、この地球の60億人が誰だってやってきた「当たり前」の光景。時には教室で机の周りに集まって、時には友達の家で、時には職場で、時には道で。

 そんな当たり前のことを、タクヤさんだけで無く、「当たり前」だってことをよく知ってるはずの沢山の音楽好きの人たちが、「話したい」等と書かずにいられない状況なんて、どう考えたっておかしい。

 問題を深く考えれば、企業が悪い違法コピーが悪いと、色んな議論があるのだろうけど、結局はこんな単純なことなのに。気付かない人も変だし、気付かないフリする人も変だし、気付かせられない僕らも変だ。みんな変だ。

なんの力も持ってないし、なにひとつ変えることができない。ぼくもあなたもクソだ。この状況がどうにかなんないかなぁとぼんやり思ってるだけ。

 今の時代、好きな音楽を好きなように聴くためには「力」が必要で、力無い僕らは、心に悔いと怒りを秘めながら、音楽に慎重にならなきゃいけない。嫌な時代である。

 CCCDに対して、どういう態度を取るかは自由だとは思う。けれども、せめてこういう事実を自覚するぐらい、音楽を聴いている人にはみんなするべきじゃなかろうか。「かわいそうな人」であっていいはずがないのだから。

(参照:ミュージックマシーン