<パクリ>をめぐる論考。を読んだ。
http://mmcs.edhs.ynu.ac.jp/~askaw/sotsuron/
大体ですが、一応一通り読みました。
B'zのファンなんてやってますと、しょっ中こういう議論をふっかけられるわけでして、まともに議論しようと言う方なら良いのですが「どうせパクリだろ(藁」みたいな人の方が圧倒的に多いわけでして、正直もうこういう議論面倒くせーぐらいに思っているのですが。
で、これを読んで思うのは、やっぱり結局は感覚の問題で、一発結論でドーン(ひどい語彙だ……)とは行かないんだなぁ、と。
パクリを批判している人の論点ってのは、大概以下の5点ぐらい。
- 単純に格好悪い
- クレジット問題
- 「引用」か「盗用」か
- オリジナルを超えた・超えてない
- ただ悪口の口実欲しさ
最後のはどうでもいいとして、他の四点は全部感情・感覚の問題なんですよね(作り手の感情か、受け手の感情か、はそれぞれ違いますが)。だから、「パクリ議論」とかやり始めると、大抵は不毛で泥沼な論争になって、最後は個人攻撃のしあいになってしまうわけです。
更に問題を難しくするのが「オマージュ」という単語。本当に都合良く使える言葉で、相手に対しては勿論、自分自身への言い訳にも使えてしまうから、余計に議論のコンセンサスが取りにくくなってしまう。
なら、法律でガッチガチにすれば良いかと言えば、それは創作活動の阻害になることは明白で。
この「<パクリ>をめぐる論考」は、とても素晴らしい論文だとは思うのですが、そのために余計にこの問題の「結論の出にくさ」を思い知らされた気がしました。もし、論文中に明確な結論があって、単に僕が読めてなかったら、ごめんなさい。
まぁ、何だかんだいって僕は、B'zさんのパクリを容認しちゃっているような人間なんで、語る資格あるのかどうか分かりませんが。