TRICERATOPS「DAWN WORLD」

 なんだか、暫く目を離している内に大分落ち着いちゃったんですね。因みに、僕のトライセラの認識は「KING OF THE JUNGLE」で止まっております。

 全く個人的な嗜好の話で申し訳ないんですが、和田唱の声は、普段は全く気にならないのですが、スローナンバーになると一気に耳についちゃうんですね。このアルバムで言えば、「Fly Away」は大丈夫で「Broken」は気になる、みたいな。ファルセットは、逆に気にならないんですけども(因みに一番12曲目が一番聴きやすい……そう、ドラムの吉田さんヴォーカルです。すいません)。

 色んな音を使っている割に、しっかり3人の楽器が鳴っているのでバンドな感じが強くて好印象は好印象なのですが、その辺と、これも個人的な話なのですが、詞がどうもムズがゆい……。全体的にスローで、大分詞がフューチャーされている感があって、余計に気になりました。

 あと、正直なところガッツリリスナーを捕まえてしまうような曲は入っていないように思います。14曲入ってるけど、14通りではなく、14曲ともあるところで一辺倒な感が。パレットに一色、って感じなんだけど、その一色が余り眼を引かない、というか。良いことは良いのですけれど。「面白い!」という感じは無く。林さんの曲や、吉田さんの曲も然り。

 音は好きです。