佐野元春「No Damage」

 結構前だと思うんですが、爆笑問題のラジオに佐野元春が出てたんですね。最初ゲスト来るって聞いたときは、「ああ、空気重いんだろうなぁ」と思ってた訳です。やめてくれよー、なんて。

 でも、放送聞いてみてびっくり。なんだ話せる人じゃーん、とか生意気にも思ってしまうほどいい人でした。妙なカミングアウトまでかましてくれて。以来、大分佐野元春さんには好感を持っています。

 ただ、音楽となるとどうにも……と正直、今まで思っていまして。なんとなく“昭和の邦楽”というだけで、妙な抵抗感があったというか。馬鹿な話ではありますが、テレビで「懐かしの〜」みたいな感じで当時の邦楽が紹介されるたびに、「時代を感じるな〜」みたいな、失礼なことを考えていたわけです。申し訳ない。

 ところがどっこい(古いなオイ)、アンケートの回答の中で唯一あったこの「No Damage」を聴いてみたら。普通に格好いいでやんの。宇多田ヒカルの詞の符割がどうこう言ってる場合じゃないですよ。佐野元春の符割りだって伊達じゃないぞという感じ。詞がちゃんとリズムに乗ってて、そのリズムもとても安定してるから、とっても良い。これが20年前にリリース。うへー。どんな時代だったんだ。

 音が、どうしても古く聴こえてしまうのはある程度仕様がないとは思うんですが、それでも何コレは、って話さ。歌謡的なメロディなのに、格好いいんですよ。すげー。「SOMEDAY」なんか、ねぇ。先週のスプリングスティーンに感じたようなことと、同類の感覚が。いいなぁ。かっこいい(何回目?)。

 関係ないけど、これでアンケートの年間目標5通まで、あと1通になりました。もうすぐなので、宜しくお願いします。