尾田栄一郎・著「ONE PIECE」
個人的に楽しく読めたのは「アーロン編」まで。それ以来は、ずーっと首を傾げながら毎週読んでます。
こういう漫画は「単純さ」が全てだと思うのですよ。笑えるところは笑い易く、泣くところは泣きやすくするのが、こういう作品の悪いところでもあるけれど、良いところでもあると思うのですね。
どうも、連載を持ってる漫画家さんが続けていく内に話を複雑にしてストーリーを「壮大」に見せようとする法則があるようで、尾田さんもしっかりハマってらっしゃるようです。
別にそれはそれで良いと思うのですが、尾田さんの場合、設定の詰めが甘い上に、キャラの言動と悉く乖離しているので、非常に掴みにくく、要はストーリーが「魅せ」られていない。致命的かと思います。風呂敷を広げすぎるせいで、まとめが酷く苦しくなっているのもなんだかなぁ……と。
そこに、更に空へ浮いてしまったもんだから、トドメ。お前、「海賊」が好きなんじゃねーのか、お前海賊を描きたいんじゃないんか、海以外にどうして場面が要るんだコラ、と雪崩の様に文句が湧いてきました。
とにかく今は、「エネルの電撃は、ゴムのルフィには効かない」みたいなオチがないことを祈っています。ピカチュウかよ、と。