「ラーメンズ第 15 回公演『 ALICE 』」

 もう既に 16 回公演が発表されたという今頃になってようやく観ました。だってずっと貸し出し中なんだもん……人気あんのね、ラーメンズって(今更)。

 で、いきなり全然関係ない話をしますと、かなり前、エレキコミックと片桐がやってるラジオに小林賢太郎(どうでもいいけど、どうしてもフルネームで書きたくなる名前よね)が電話出演した回を聴いたとき、小林のあまりの大物ぶり方になんか底知れぬ嫌悪感を覚えました。

 いや、多分ネタとしてだったと思うんです。それか、そのラジオ毎週聴いてるわけじゃないんで、そこだけで通じる予定調和だったのかも知れないし。ただ、エレ片の三人がご機嫌伺いのようなトークをして、それに対して「じゃあ(一緒にコントを)やりましょうか?」などとたっかーーーいとこからの目線で喋る小林って、堂に入りすぎてるんですよ。要するに「そう思ってても不思議ない」ということ。

 それと同じ様なことを、この DVD の中の「バニー部」というコントに感じた次第。内容は、バニー役の小林が片っ端からボケ続ける、片桐が前やってた「タカシと父さん」とか「ギリジン」とか、その系統のコントなんですが、これがまぁムカつくことムカつくこと。ムカつくこと山の如し(言いたいだけ)。

 こういうのを小林がやると、「意図」が見えすぎてツライんです。「あぁ、きっとここで笑わそうとしてんだろうな」だけならまだしも、「あぁ、きっとこのアクションをすることでこう思われたいんだろうな」とか、そういう計算まで丸見え(というか剥き出し)で、とてもじゃないけど素直には笑えませんでした。「面白いでしょ〜?」って言われながら観ているようなもんだし。そこ気にし出すと、この DVD のジャケットにしても「何で反転文字だよ! 気取ってんのか!」と思い出してしまいまさぁね(そうか?)。

 「CLASSIC」というビデオにも同じ様に小林がバニーとなって好き勝手に暴れ回るコントが収録されてますが、そっちは片桐との「ボケとツッコミ」という掛け合いがあったからこそ、片桐がやるその系統のコントは片桐本人の計算なんか全くしなさそうな性質のお陰で全くそういったことを醸し出さないからこそ成立したものなのに、何でここで自分でやっても同じように思われると思ったんだろう。意外と小林って自分の性質分かってないのかなぁ……不思議です。

 でもまぁ、全体としては面白かったですよ。あんまり笑いの「振り幅」は感じられませんが(基本的にやってることは全コント一緒だし)、シチュエーションがコロコロ変わるコントや会話劇コントなど、小林が良い面に発揮されてるコントも入っていたし、大好きな「日本語教室」シリーズ(?)の最新作も観られたし、大いに笑いました。それだけに、あの「バニー部」がなぁ……何でかって言うと(以下ループ)。